ハイローオーストラリアを金融庁が警告している理由は?
ハイローオーストラリアが金融庁から警告を出されたって聞いたけど大丈夫なんですか?
落ち着いて下さい。きちんと詳細を説明しますね。
ハイローオーストラリアが金融庁から警告を受けたのは本当です。
詐欺業者・悪徳業者なのかと不安になった人もいるかもしれませんが、警告を出された理由を知れば納得できるでしょう。
決して悪質なバイナリーオプション業者だからではありません。
今回はハイローオーストラリアが金融庁から警告を受けた理由や、安心して利用できる理由まで解説します。
ハイローオーストラリアの運営実態
まずはハイローオーストラリアの運営実態についてです。
ハイローオーストラリアが日本の金融庁から警告を受けている理由に関係があるので、最初に簡単に解説しておきます。
会社名 | HLMI Markets International Limited |
---|---|
所在地 | Po Box 590, Suite 9, Henville Building, Charlestown, Nevis |
ライセンス | なし |
資金管理 | 分離管理 |
会社番号 | C51982 |
設立 | 2020年9月23日 |
業務内容 | 外国為替証拠金取引仲介業務 インターネット上で行う外国為替取引に関する業務 外国為替の売買・媒介業務 外国為替に関する情報提供サービス |
現在のハイローオーストラリアの運営実態です。
資金管理は信託保全なしの分離管理のみ、ライセンスも日本人向けサービスにおいては取得せずにマーシャル諸島の法に基づき運営となっています。
ただ、現在の状況になる前に2段階で運営実態の変更がありました。
最初は2019年です。現在の「HLMI Markets International Limited」ではなく、「HLMI Ltd」に社名変更が行われました。
そもそもハイローオーストラリアが運営開始したのは2010年です。
途中で2回も運営実態が変更されてはいますが、約15年の長い運営実績を持っている老舗バイナリー業者となっています。
運営開始から9年間は以下の内容で運営が行われていました。
会社名 | Highlow Markets Rty. Ltd |
---|---|
所在地 | Level 14, Macquarie House 167 Macquarie Street Sydney, NSW 2000, Australia |
設立 | 2010年5月10日 |
取引銀行 | ナショナル・オーストラリア銀行 |
賠償責任保険 | ロイズ保険組合 |
AFSL | No.364264 |
監督 | オーストラリア金融当局 |
みなさんもうお気づきだと思いますが、遡るほど運営実態がしっかりしています。
2010年に運営を開始してからの9年間は顧客資金の保護のためロイズ保険組合に加入し、ライセンスも取得して運営されていました。
ただ、社名変更が行われると同時にライセンスや保険が消えています。
ハイローオーストラリアはサービスが悪くなっていってるってことですよね…
確かに法的な証明は減りましたがサービス悪化・危険になった訳ではありません。
実は短期間で運営変更が行われたのは、日本の金融庁からの圧力が関係あるのです。
ハイローオーストラリアと日本の金融庁との関係を見ていくと、警告が出されている理由も理解しやすいでしょう。
ハイローオーストラリアと日本の金融庁の関係
金融庁は日本の金融関係の安全を守り、利用者保護をする機関です。
投資も管理を行っているので日本で投資サービスを提供する時は、日本の金融庁への登録を行って運営をするという決まりがあります。
ただ、ハイローオーストラリアは日本に拠点を持つ業者ではないです。
海外に拠点を持つ海外バイナリーオプション業者なので、日本のバイナリーオプション業者とは違い金融庁への登録が強制されていません。
国内バイナリーオプション業者 | 金融庁登録が必須 |
---|---|
海外バイナリーオプション業者 | 金融庁登録は任意 |
警告を出されてイメージダウンするくらいなら、ハイローオーストラリアも金融庁に登録すればいいのにと思った人。
もし登録をすると今のような自由度の高い取引ができなくなるんです。
バイナリーオプションはギャンブル性が高いことを理由に、日本国内では規制強化が行われて自由な取引ができなくなりました。
国内バイナリー | ・取引は1日最大12回まで ・値幅の予想も必要 ・特定の通貨ペアや銘柄のみ ・払い戻しは固定 ・知識テストに合格しないと口座開設ができない |
---|---|
海外バイナリー | ・30秒などの超短期取引が可能 ・HighLowの2択で予想 ・取引ができる通貨ペアや銘柄が多い ・高ペイアウト率 ・豊富なボーナスやキャンペーンの開催 |
海外バイナリーオプションの方が圧倒的に自由な取引ができます。
ただ、金融庁としては資金が海外バイナリーオプション業者に流れるよりも、国内バイナリーオプション業者に流れてほしいと思うのです。
海外業者の金融庁登録も任意なので、警告や圧力をかけるしかありません。
ハイローオーストラリアに意地悪しているってことですか?
待って下さい!違いますよ!
金融庁としては日本のトレーダーをのめり込みすぎるリスクから守ろうとしているのです。
ハイローオーストラリアと金融庁はどんな関係にあるのか。
過去に金融庁からハイローオーストラリアに出された3回の警告と一緒に、なぜ警告が出されたのか理由も見ていきましょう。
1回目の警告【2015年11月】
1回目の金融庁からの警告は2015年11月です。
警告は「Highlow Markets Pty. Ltd.」に出されていますが、これはハイローオーストラリアのグループ企業です。
会社実態で見た1番最初の運営企業ですね!
その通りです。昔の日本人向けサービスを提供していた会社です。
金融庁に無登録だったにも関わらず、日本人からの爆発的な人気がありました。
トレーダー急増と同時にハイローオーストラリアには無関係な、ハイローオーストラリアの名前を悪用した商材詐欺やツール詐欺の報告も増えてしまったのです。
そこで金融庁は警告を出し、無登録業者であることをアピールしました。
日本の金融庁に登録していないハイローオーストラリアを利用して、もしトラブルが起きても管轄外なのでフォローできませんという注意喚起です。
2回目の警告【2019年10月】
2回目の警告は印象的な年だった2019年のことです。
みなさんも覚えているはずです。2019年はいきなりハイローオーストラリアから口座移行がアナウンスされ、様々な噂も飛び交いました。
口座移行とは2019年の運営会社変更により口座移行がお願いされました。
HLMI Ltdの口座に2019年9月30日までに変更するだけの作業です。
口座移行の原因は、ハイローマーケッツがオーストラリア居住区以外の金融サービスを停止することになったからです。
ここでほとんどのトレーダーは察しました。
金融庁からの圧力ですね!?
そうです。裏の事情は分かりませんがほとんどの人が金融庁が関係していると察していましたよ。
口座移行の後ですぐに2回目の警告が出ています。
運営会社が変わってすぐに日本の金融庁が警告を出しているため、何らかの圧力がかかりサービス形態を変えるしかなかった可能性が高いです。
ハイローオーストラリアと金融庁の関係はいいとは言えません。
3回目の警告【2023年9月】
3回目の警告は2023年9月と、かなり直近です。
ハイローオーストラリアの運営会社が今現在の状態になった時に、新たに金融庁からの警告が出されました。
よって、ハイローオーストラリアには今も警告が出ている状況です。
以上のように金融庁はハイローオーストラリアに対して計3回の警告を出して、無登録業者であることをアピールしました。
直接的なやり取りがあるかは不明ですが、いい関係ではないようです。
社名変更などがあるたびに新しい警告が出そうですね。
金融庁は最新の情報で警告を出すことで監視している意思表示をしているのかもしれませんね。
ハイローオーストラリアを使うと違法になる?
金融庁に3回も警告を出されているハイローオーストラリア。
現在も日本人向けのサービス提供は続けられていますが、私達が取引をするのは法律違反にはならないのか気になるところです。
日本ではきちんとルールが設定されています。
日本に居住する投資者に対してバイナリーオプション取引を業として行うときは、金融商品取引業の登録が必要です。たとえ海外で金融商品取引のライセンスを持つ業者であっても、日本で登録を受けずに日本に居住する者に対して金融商品取引を業として行うことは禁止されています。
ただ、ハイローオーストラリアは海外のルールに沿って運営されています。
きちんと法律を守ってサービス提供をしているので、日本人がハイローオーストラリアで取引をしても違法にはなりません。
実際に逮捕されたり罰金を払ったトレーダーがいないのが証拠です。
違法じゃないのに警告を出すなら金融庁がおかしいのでは?
高いギャンブル性から国民を守るため、日本の投資サービス普及のために警告を出しているのです。
口座開設やトレードをして罰を受けることはないのでご安心下さい。
ただ、ハイローオーストラリアを含めた海外バイナリーオプションはルールがかなりゆるいので、ギャンブル化しないように取引をしましょう。
また、トラブルが起きても金融庁での対応は難しく自己責任です。
他に金融庁の警告を受けている業者はある?
実は金融庁の警告を受けたのはハイローオーストラリアだけではないです。
他にも知名度が高く日本人トレーダーから人気の海外バイナリーオプション業者も、金融庁からの警告を受けています。
ザオプション | TCG holdings Ltd. | 平成29年6月 |
---|---|---|
ブビンガ | NORTANA SERVICES LIMITED | 令和5年11月 |
ファイブスターズ マーケッツ |
FIVE STARSMARKETS | 令和3年11月 |
Bi-winning | BET GLOBAL MARKET INC. | 令和4年11月 |
ハイローオーストラリアに次ぐ人気のザオプションにも警告が出ています。
ブビンガやBi-winningはわりと最近日本人トレーダーに浸透したバイナリーオプション業者ですが、警告が出ているので金融庁の対応はかなり早いです。
基本的に無登録の海外バイナリーオプション業者には警告が出ています。
登録がない=警告を出すってシステムなんですね!
サービス内容どうこうよりも金融庁に登録しているかどうかがポイントになるみたいですね!
ハイローオーストラリアが金融庁登録をしないメリット
何度も警告を出されてもハイローオーストラリアが動じない理由があります。
それは本来のバイナリーオプションの醍醐味を守ることができるから。リスクを回避しすぎて、利益が出にくい投資にはしていません。
金融庁に登録しないことで守られているサービスは多いです。
ボーナスやキャンペーンの開催
ハイローオーストラリアではボーナスが豊富に用意されています。
口座開設ボーナスだけではなく、ポイントサービス・ジャックポット・非公開ボーナスまで全部で6種類のボーナスが受け取れるほど手厚いです。
口座開設ボーナス | 5,000円 | 新規登録 |
---|---|---|
HighLowポイント | 50,000円 | 100万円以上の取引 |
ジャックポット | 最大500,000円 | ブラウザ取引でランダム |
VIPボーナス | 非公開 | 非公開 |
養分キャッシュバック | 非公開 | 負けトレーダーに発生の可能性 |
謎のキャッシュバック | 非公開 | 非公開 |
口座開設をした時だけじゃなく、取引をしながらボーナスがもらえます。
でも金融庁に登録をすると日本のバイナリーオプションと同じ運営方法になってしまうので、ボーナスはほぼない状態にするしかないです。
あくまでも投資なのでボーナスやキャンペーンは重要視されません。
金融庁も徹底してギャンブル化を防いでいるんですね。
そうですね。楽しみながら投資をしたい人にはデメリットです。
取引上限や判定時間が固定されない
ハイローオーストラリアでは1日の取引回数に上限はありません。
5~6回の取引でやめることもできれば、10回・20回とたくさんのエントリーを重ねることもできる自由さがメリットになっています。
判定時間も30秒の短期や1日の長期など選択肢が多いです。
でも警告に従って日本の金融庁に登録してしまうと、1日の取引回数の上限と判定時間の固定に変更されてしまいます。
1日の取引回数 | 最大12回 |
---|---|
判定時間 | 2時間(3時間の場合もある) |
金融庁に登録した業者では、2時間取引しかできません。
バイナリーオプションの醍醐味である短期取引は一切できないので、ハイローオーストラリアの旨味も消えてしまうことになるのです。
規制により取引時間を長くして回数を減らすことで、ギャンブル化を防いでいます。
ハイローオーストラリアと日本の業者では取引が全然違うので、デモを活用してその差を比較して体験してみて下さい。
国内デモで取引をしてみたけど全く別物に感じました。
ハイローオーストラリアで短期取引をしていると特に不便に感じますよね。
短期取引が禁止されない
ハイローオーストラリアのルールはシンプルで分かりやすいです。
エントリーをした時の価格から、判定時間を迎えた時に上がっているか・下がっているかを予想する投資なので初心者にも理解できます。
でも国内業者のルールは複雑で目標レートより上がるか下がるかの予想です。
金融庁の規制によって短時間High/Lowが禁止され変更されました。
短時間取引ができなくなったことで、ハイローオーストラリアなどの海外業者へ移動したトレーダーもかなり多かったそうです。
警告を無視してでも今の状態を保ちたいのは納得できます。
正直、国内バイナリーで取引をするならFXをした方が効率的です。
ハイレバトレードやスワップトレードもできますからね!
ハイローオーストラリアの金融庁警告のまとめ
今回はハイローオーストラリアの金融庁警告について解説しました。
実際にハイローオーストラリアと金融庁の間でどんなやり取りがあるのか・関係性が悪いのかなどは私達には分かりません。
ただ、金融庁がおすすめしていないのは確かです。
今回のまとめ・金融庁は海外バイナリーオプションを勧めていない
・警告が出ているから危険な訳ではない
・警告が出た業者で取引をしても違法にはならない
・もし警告が出ている業者でトラブルがあっても自己責任
よってハイローオーストラリアで取引をするのは問題ありません。
ただ、ギャンブル化しやすいルールであることや詐欺業者がいることなどから、金融庁も注意喚起をしているのです。
しっかり自己管理をして安全に取引をして下さい。
海外か国内かで迷ったら以下の記事を参考にして下さい。
この記事を書いた人 |
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出身:大阪府 趣味:釣り・旅行 投資歴:10年 サイト管理人の田中国男です。 僕がBO初心者の時、詐欺業者に入金後、資金を持ち逃げされて悔しい思いをしました(泣) さらに詳しいプロフィールはこちらに! |
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