【要注意】バイナリーオプションの3つの両建てチャンスと隠れたリスク
両建てはバイナリーオプションの手法のひとつです。
ひとつの銘柄(為替でも株式でも)に対して、売りのポジションと買いのポジションの両方を同時に保有することです。
基本的にFXなどで利用される取引手法で、追証がかかりそうな時や中長期の運用で一時的に逆に動きそうなときなどに使われます。
今回はバイナリーオプションの両建てについて解説します。
バイナリーオプション業者によっては両建ては禁止ですよね?
その通りです。必勝法と紹介するサイトもありますが、間違った知識を持っている危険なのでここでしっかり学びましょう。
両建てはどんな取引手法?
まずは両建てについて見ていきましょう。
基本的にFXで使われる取引手法で、冒頭でも軽く解説したように「買いと売りのポジションを同時に持つこと」を意味しています。
バイナリーオプションではHighとLowのポジションを同時に保有することです。
HighもLowもポジションを持っている状態なので、基本的には大きな値動きがあったとしてもどちらかが勝ちとなり±0にできます。
ただ、FXのように利益拡大を狙って両建てをするのは不可能です。
バイナリーオプションにはスワップポイントはなく、長期的にポジションを保有し続けることもないことが理由になっています。
じゃあなぜ両建てをおすすめする人がいるんですか?
損失を抑える目的で両建てをする人が多いです。
FXとバイナリーオプションの両建ての違い
FXとバイナリーオプションでは両建ての使い方は違います。
両建てが取引の攻略法として成り立っているFXの場合は、基本的に2つの意味合いで両建てが活用されています。
スワップポイント | 利息のこと。両建てすることでスワップのみの受取ができる |
---|---|
税金対策 | 保有ポジションには課税されないので税金対策をする |
FXでは両建てをすれば損益がない状態でスワップポイントだけを受け取ることができます。
決済しない限りもらい続けることができるのです。
税金対策では両建てをすることで確定申告ギリギリの時期に「含み損」が出ているポジションだけを決済すればいいことになります。
含み益が出ているポジションは年度が変わってから決済するんだね
自分でコントロールできる大きなメリットがあるのです
でもバイナリーオプションにはスワップポイントや年度の繰越はありません。
FXと同じように両建てを使って利益をあげることは不可能です。バイナリーオプションではあくまでも保険のようなものだと思っておいてください。
国内バイナリーオプションの両建て攻略法
まずは国内バイナリーオプションの両建ての攻略法を見ていきましょう。
相場の値動きを見てこれから大きな動きがあるのか、小さな動きのままなのかを判断し、両建ての使い方を決める必要があります。
大きな値動きが予想されないときの両建て
小さな上げ下げを繰り返したり、横ばいが続きそうな時の両建ての攻略法です。
国内バイナリーオプションでは値動きの小さな相場では、買いと売りの価格が1番近いポジションで両建てエントリーをします。
出典:オプトレ!
買いがはずれても売りが当たります。逆の場合も同様です。
また、買いも売りも当たればどちらもペイアウトされます。
片方当たりの利益:ペイアウト金額-はずれポジションの損失額
両方当たりの利益:ペイアウト金額-購入額
エントリーの時の価格と近い価格で両建てをするので、買いも売りも当たることも珍しくはありません。
でも購入価格は高いです。
ということは、損失になる可能性もあるってこと?
当たりやすくとも総合的に見ると損失になるリスクも高いので乱用はおすすめできません
両建てした2つポジションが当たっても当然利益は小さいです。
あまり効率的なバイナリーオプションの両建てとは言えないので、無理に使おうとせずに状況に応じて使うべきだと覚えておいてください。
大きな値動きが予想される時の両建て
次は大きな値動きが予想される時の両建てです。
重要な経済指標の発表や要人発言など、相場を大きく動かす要因があるときに活用できる両建ての攻略法となっています。
値動きが小さいと予想される相場と逆の方法でエントリーしましょう。
出典:オプトレ!
大きな値動きが予想される場合はエントリー時の価格から1番遠いポジションでエントリーをします。
価格が離れているほど購入価格は安いので、両建てをしたのに買いも売りも予想が当たらなかったという最悪の結果のリスクを抑えることが可能です。
ただ、近い価格での両建てよりも勝率は低くなります。
値動きが活発な時間帯や激しい値動きを見せる通貨ペアで活用できる両建てです
レンジ相場や安定した通貨ペアで使うと痛い目に合いそう…
海外バイナリーオプションの両建て攻略法
海外バイナリーオプションの両建てとなると状況が変わってきます。
国内バイナリーオプションと違って4つの注意点を確認してから、それでも両建てをするのかどうかを自己責任で判断しなければいけません。
海外バイナリーオプションの両建ての注意点①両建て禁止の業者もある
②大きな損失になるリスクもある
③ペイアウト率が2.00倍以上ないと利益にならない
④一定以上の利益を出すのは難易度が高い
そもそもペイアウト率2倍以上の取引での両建てでないと利益が出せないので、難易度の高い取引を選択するしかないのです。
強くおすすめできる取引手法ではないので、よく考えて使ってください。
今回は両建ての攻略法が分かりやすいように、代表的な海外バイナリーオプション「ハイローオーストラリア」を例に解説していきます。
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Turboスプレッドでの両建て
ハイローオーストラリアのTurboスプレッドは最大ペイアウト率の2.30倍です。
海外バイナリーオプションの両建て必要なペイアウト率2倍以上をクリアしているので、タイミングをうまく掴めば利益が出せる可能性があります。
短時間で小刻みに利益を積み上げる両建てです。
ギャンブル性が高いのであまりおすすめはしませんが、海外バイナリーオプションでの両建ての攻略法として知られているのでご紹介しました。
今回はうまくいったのでどちらの予想も当たり2,600円の利益です。
挑戦してみたくなったなぁ!
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転売と両建て
転売があるバイナリーオプション業者でしか通用しない攻略法です。
ただ、この両建ては短時間取引よりも長い時間での取引で活用するのがおすすめなので、海外バイナリーオプションのメリットは活かせません。
こんな両建てもあるのかという程度でいいでしょう。
両建てをしている時に勝ちのポジションで転売をする方法です。
上記はわずか+24円ですが赤い矢印のポジションが勝ちポジションに入っています。ここでの転売はあまりおすすめしません。
利益とタイミングを見ながら転売を使う両建て法です。
1日や1時間取引だからこそ通用します
短時間じゃ両方負けのリスクが高いよね…
逆張りエントリー時、抵抗線を抜けてトレンド相場が伸びた時
レンジ相場で、サポートライン、レジスタンスラインでの逆張りエントリーをしている時に、重要なラインを抜けてくるということはよくあります。
この時、ラインが重要であればあるほど抜けた後の動きも強くなります。
当然、エントリーしたポジションは永遠に戻ってこないところまで持っていかれますが、その際に順張りで両建てするのが有効な手段です。
同額のエントリーですとマイナスになりますが、厚めにエントリーすればプラスにすることが出来ます。
厚く張った方が勝利すれば、差し引きで利益になるということですね。
エントリー後大きく伸びた後の逆張り
エントリーした後、想定しているよりも大きく、また早いタイミングで予想した方向に伸びることがあります。
判定時間までまだ時間が残っている段階で大きく伸び、重要な抵抗線や移動平均線などにタッチした場合、そこから反転することもあります。
そういったポイントで逆張りのポジションを持つと有効なことがあります。
エントリーした後に両建てタイミングが来るかもってことね。
想定した方向に急激に伸びた後は両建てチャンスとして待ち構えているのもアリですね。
両建てのメリットとデメリット
一般の取引での両建てのメリット、デメリットについて簡単に説明します。
両建てのメリットは、主に以下の2点です。
両建てのメリット
- 損失がそれ以上増えないので、追証や強制ロスカットを回避できる。
- タイミングよくどちらかを外したり、ポジション量を調整すれば損失にならずに逃げることが可能。
リスク回避ができるのが両建てのメリットです。
そして、バイナリーオプションにおける両建てのデメリットは以下の2つになります。
両建てのデメリット
- 両建てをしている限り、絶対に利益は増えない。
- そもそも予想と逆に動いているときにすることが多いので、どちらかを外すタイミングが難しい。
バイナリーオプションではあまり大きなメリットは感じません。
両建てをしたことで普通に取引をするよりも大きな損失が出てしまう可能性もあり、強くおすすめする手法ではないです。
やっぱり両建ては必要ないのかな?
バイナリーオプションで両建ては有効なのか
先程一般のトレードでの両建てについて説明しましたが、ではバイナリーオプションでの両建ては有効なのでしょうか?
結論から申し上げますと、バイナリーオプションの両建ては『限られた条件』、または『限られた場面』では有効と言えます。
両建てが有効になる条件①両建てが禁止されていない業者
②ペイアウト率が2.00倍以上ある取引
どちらの条件もクリアしているのであれば、両建てが有効になる可能性があります。
両建てが有効になると断言しないのは、為替の値動きによっては両建てをしても意味がない場合もあるからです。
ザオプションのように禁止の業者もあるので注意して下さい。
バイナリーオプションで両建てする時のコツ
どうしても両建てを攻略法に取り入れたい人もいるでしょう。
あまりバイナリーオプションではおすすめできる手法ではありませんが、行うならポイントを抑えて実行して下さい。
両建てのコツ①トレンドが発生している時の両建てはしない
②スプレッドも確認してエントリーをする
③根拠のない運任せの両建てはしない
④5分~10分の取引で両建てをする
トレンド発生時は普通に取引をした方が勝てるので両建ては避けましょう。
スプレッド取引の場合は、両建てエントリーをする前に必ずその時点でのスプレッドも確認して判断をして下さい。
当たり前ですが根拠のない両建ても禁止です。
どっちか当たればいいや!と両建てしてどちらも負けるなんてこともよくあるので気をつけましょう
無根拠の両建てなんてギャンブルです!
そして両建てをする時の最大のコツは取引時間です。
バイナリーオプションでは判定時間の1分前に転売ができなくなると決められている業者が多いので、時間に一定上の余裕がある必要があります。
両建てで転売ができなくなるのはマイナスです。
よってバイナリーオプションで両建てをする時は、できれば5分~10分の間の取引をするようにしましょう。
バイナリーオプションで両建てをするリスク5つ
バイナリーオプションの両建ての実践攻略例を解説しました。
これから両建てを実践するためには多くの注意点があります。
ひとつずつ詳しく解説していきます。
①小さすぎる値幅での反復狙いはドローが増える
まずはレンジ相場での短期取引で両建てを使う場合です。
ハイローオーストラリアのようなアット・ザ・マネーが負け判定になる場合は、ドロー負けが積みあがる可能性があります。
特に、 バイナリーオプションは短期取引ですので、次から次へと両建てエントリーしてしまうと損失が膨らむ恐れがあります。
また、なかなか動かないと精神的に参ってしまう可能性もあります。
バイナリーオプションでは、ある程度の値幅があって、なおかつそれなりに売買があるポイントが見つかった時のみ両建てを使いましょう。
ハイローオーストラリアはドローは負け判定だったよね?
ですね。なので、まったく値動きがないときは控えましょう。
②抜け後の両建てでダマシにひっかかるリスク
抵抗線(レジスタンスライン、サポートライン)を抜けた後、順張りで両建てする場合、いわゆるダマシに注意しないといけません。
つまり、 抜けたと見せかけてヒゲを付けて戻ることがあるので、抜けた瞬間に飛びつくと失敗することが多くなります。
対策としては、下位の足(15分足で見ているのであれば5分足、5分足で見ているのであれば1分足)のチャートで、ローソク足が、ライン抜けが確定してから両建てのポジションを取る方法があります。
また、その時間帯がトレンドの出やすい時間帯かどうかにも注意をしないといけません。
トレンドの出やすい時間帯
- 欧州時間の始まりの時間(午後4時前後)
- 欧州の指標発表の多い18時前後
- ニューヨーク勢が入ってくる21時頃以降
- ロンドンフィックスの深夜1時(夏時間0時)前後までの時間
上記の時間は比較的トレンドの出やすい時間帯ですが、そういった動きのある時間以外は、瞬間的に抜けてもすぐ戻ることも多いです。
より慎重に行くのであれば、あえて両建てにせず次の足まで待ったほうがいい場合もあります。
③大きく伸びていない時の逆張りは片方が負ける
エントリー後すぐに予想通りの方向に動き、そのスピードが速いとします。
バイナリーオプションでは判定時間までまだ間があるので、「それまでに戻ってしまわないか?」と不安になる状況です。
前述の例のように30Pips・40pipsの値幅があれば、両建てをして両方利益ということもありえる話でしょう。
でも、4~5pipsの幅であれば、値動きの大きい時間帯であればさらに伸びたり、逆に大きく反転したりすることが増えてきます。
こういった場面であわてて両建てをすると片方のポジションが負けになることも多いです。
同額なら片方負けたら結局損になっちゃうしね
ですから、利益方向に動いているが十分な値幅がなく、なおかつ不安になるのであれば、バイナリーオプションでは両建てをするよりも転売を考えるほうが妥当です。
そもそも、逆張りを考えるべき抵抗線や移動平均線が近くにあるポイントでは、最初のエントリー自体がリスクの大きいところで入っていることになります。
何か見落としがあってエントリーしてしまい、それが運よくプラス方向に動いるのであれば、まずマイナスにならないうちに「転売」が正解でしょう。
堅実派は、『両建て』よりも『転売』がオススメです。管理人も、基本的には転売をするようにしています。
上の記事に書いてある内容を理解できれば、バイナリーオプション(ハイローオーストラリア)の転売はマスターしたと思っていただいて構いません。
④大きく伸びた後の逆張りも要注意
大きく伸びた後の逆張りで最も注意しなければならないのは、反転する根拠があるかどうかです。
単に下幅が大きいから反転するだろうという安易な両建てをすると、トレンドが発生しているときは簡単にやられます。
また、根拠の薄い抵抗線での逆張りも危険です。
あるいは、大きく伸びた理由が要人発言など何か材料があった時、場合によっては100pips単位で動くこともあります。
バイナリーオプション取引前はニュースや経済指標の発表などをチェックし、急激に動いた理由を把握することも必要です。
出典:マネーパートナーズ
もともとのポジションで利益が出ているわけですから、よっぽどの根拠があるポイントでなければ、あえて両建てをせず「1勝したから良し」とすべきです。
下の記事に、バイナリーオプション攻略において必ずチェックすべき6つの経済指標をまとめているのでチェックしてみてください☟
やっぱり経済指標はチェック必須なのね。
そうですね。知らないままでは余計な負けが増えるだけですよ。
予想外の動きで冷静さを失う
最初のポジションが損失方向に動いている時の両建てには特に注意が必要です。
特にバイナリーオプション初心者の方は思っているのと逆方向に大きく動いて動揺し、マイナスを何とかしないといけないと思って焦ってしまうでしょう。
そうすると、冷静さを失って危険な両建てをするケースがよくあります。
両建てに根拠がなければ負けを認めたくないがための悪あがきでしかなく、さらにマイナスを増やす悪循環に陥ります。
大抵はHIGHもLOWも両やられ、という結果になると思います。
バイナリーオプションで一番大事なのは「メンタルコントロール」であることを肝に銘じて、冷静にみて両建てが有利な場面かどうかを判断しましょう。
バイナリーオプション初心者の頃、わけも分からずエントリーしまくり、負けまくり、狼狽した記憶があります。『両負け』は想像以上に精神がやられるので、要注意ですよ。
まとめ
バイナリーオプションでの両建て攻略法についてまとめましたが、基本として通常のFX取引との違いを心得ないといけません。
通常のFXの両建てには追証や強制ロスカットの回避という目的がありますが、バイナリーオプションの場合は判定時間があるため、追加資金や強制決済という概念はありません。
ですから、積極的に両建てをすることにメリットがある、つまりそれで利益が取れる、もしくはマイナスを打ち消すことが出来る根拠がなければ両建てをやる意味がありません。
そう考えるとバイナリーオプションにおいて両建てをする場面というのは限られてきます。
しかし、逆に短時間で大きく利益を取れるチャンスとも言えますので、狙ってみるのも面白いでしょう。
やっぱり難しいわ…
当サイトの中でも、テクニカルアナリストに監修いただいた記事は難しい内容が多いです。ですが、他のサイトよりも良い攻略法であるという自負があります。
上の記事では、バイナリーオプション攻略に役立つ手法やテクニックをすべてまとめています。この記事を読み終えた貴方に、是非チェックしてほしい情報です。
この記事を書いた人 |
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出身:大阪府 趣味:釣り・旅行 投資歴:10年 サイト管理人の田中国男です。 僕がBO初心者の時、詐欺業者に入金後、資金を持ち逃げされて悔しい思いをしました(泣) さらに詳しいプロフィールはこちらに! |
ハイローオーストラリアを基礎から学ぼう!ハイローワールドトップページへ
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