バイナリーオプションで超重要な経済指標6つ｜急な値動きに対応

更新[2024/01/09]

バイナリーオプションを取引する時、経済指標を全くチェックしないことほど愚かなことはありません。

このページでは、 バイナリーオプション攻略のためにチェック必須の経済指標と、経済指標を使ったエントリー方法についてまとめてみました。

経済指標は知っているだけでも敗北を防ぐ効果があります。是非、バイナリーオプション攻略の参考にしてください。

バイナリーオプション取引で経済指標が重要な理由

あなたはバイナリーオプションをしていて、エントリー中に予想もしない急激な変動で頭を抱えたことはありませんか？

テクニカル的に完璧なタイミングでHighエントリーしたとします。

でもなぜかエントリー直後は想定通り上がっていたのに、なぜか突然ナイアガラの滝のように暴落していく…

そういった場合、大抵は何か「材料」が出たときです。
理由もなしに相場が大きく変動することは考えられません。

はっきり言って、突然の相場の変動をすべて想定することはほとんど不可能です。
ただ、 個人でも「何か」起きるのをあらかじめ予想できる材料が、「経済指標」なのです。

「経済指標」は、発表される時間が予めわかっていますので、個人バイナリーオプショントレーダーでも「危険回避」をするための有効材料となり得ます。

経済指標発表後の指標の動きの傾向がわかれば「急変後の逆張り作戦」などで利益を取っていくことも可能です。
実際の経済指標の数値やそれに対する価格の反応は予想はできませんが、動いた後なら狙いようがあるのです。

バイナリーオプションと関係の深い経済指標

まず、あらかじめ申し上げますが、 どんな経済指標でも予想外の数値が開示されれば、相場は大きく変動しますし、テクニカルを無視した動きをすることも考えられます。

そのため、バイナリーオプション取引に経済指標カレンダーのチェックは必須です。

できれば、複数の経済指標カレンダーをチェックしておきましょう。その上で、 経済指標の発表の直前はエントリーしないことがバイナリーオプションの基本です。

経済指標のチェックに便利なサイトは、以下の3つが有名です。

みんかぶFX（外部リンク）
YAHOOファイナンス（外部リンク）
YJFX 経済指標カレンダー（外部リンク）

どれか1つでもブックマークして、経済指標の発表スケジュールをチェックする癖をつけましょう。では、バイナリーオプション取引をする上で重要な６つの経済指標をご紹介します。

 

米雇用統計

経済指標の代表的な存在である米雇用統計。

多くのトレーダーがチェックしている経済指標です。アメリカ雇用統計は以下スケジュールで発表されます。
 

雇用情勢を示す統計でアメリカ以外の国々でも重要な指標となります。

中でも特にアメリカの雇用統計は世界中の投資家が注目する最重要経済指標です。

毎月第1金曜日にアメリカ労働省から前月の数値が発表され、特に注目されるのが、非農業部門雇用者数と失業率。

米雇用統計の良し悪しでFRBの金融政策が変わるので、当然バイナリーオプションにも大きく影響します。

上は2019年1月4日の雇用統計のドル/円1分足チャートです。
赤線部分が発表された直後の1分足です。瞬間的に変動しているのがよくわかりますね。

発表後に一瞬にして100pips動くこともあります。

ここまで大きく変動があるとギャンブルになってしまうので、指標が確定するまでバイナリーオプションすることはオススメできません。

政策金利（FRB、ECB、日銀、BOE等）

政策金利とは、中央銀行が各金融機関に融資する際に適用される金利のことです。

政策金利の開示タイミングは、 年8回、約6週間ごと開催。1日又は2日開催され最終日に結果発表（米国の場合）
 

各国の中央銀行の金融政策決定会合で決められます。

米国の場合はFOMC（連邦公開市場委員会）といって注目度が高いです。

為替においては、金利を上げる＝通貨高が基本ですが、最近はあらかじめ織り込まれていることも多くなっています。

指標の数値そのものよりもその後の会見でのパウエルFRB議長やドラギECB総裁、黒田日銀総裁等の発言で動く傾向が強いです。

上は2018年12月19日（日本時間20日）のFOMC時のドル/円1分足チャートです。

左の赤線部分が開示された直後の1分足、右の赤線がパウエル議長会見開始時の1分足です。
0.25％の利上げ発表（市場予想通り）で上昇しましたが、2019年の見通しに対するパウエル議長の歯切れの悪い発言で会見中は下落方向に向かっています。

消費者物価指数（CPI,HICP）

消費者物価指数の発表タイミングは以下の通りです。
 

世界各国で発表され、各国（地域）のインフレ動向を示す物価関連の重要な経済指標です。

日本や米国ではCPI、欧州では加盟各国のCPIをまとめたものとしてHICPと呼ばれます。
通常の指数とともにコアCPI（HICP）が発表されます。

コア指数は変動の大きい生鮮食品を除いた指数で、こちらのほうが重視されます。
各国が設定する上限ラインを超えると、インフレを警戒して利上げが行われることも多く、前述の政策金利に大きな影響を与える指標です。

2019年1月11日の米CPI開示時のドル/円1分足チャートです。
赤線部分が発表時の1分足で、市場予想通りの数字でしたが、発表後7pipsほど上げた後20pipsほど下落にしています。

ISM製造業景況指数

ISM製造業景況指数の発表日時は以下のとおりです。
 

米供給管理協会が製造業約350社の仕入れ担当役員にアンケート調査を実施して発表される、景気転換の先行指標と言われています。
月初の第１営業日に発表されることから、注目度が非常に高い指標です。

ISM製造業景況指数が50％を超えれば景気拡大、下回ると景気後退を示すといわれています。

2019年1月3日のISM製造業景況指数が発表された時のドル/円1分足チャートです。

赤線部分が発表時の1分足で、前月の59.3％を5ポイント以上下回る54.1％であったため、1分足1本で約30pipsの下落となっています。
ただし、5分足の切り替わり直前から反発する形になっています。

ISM非製造業景況指数

ISM非製造業景況指数の発表日時は以下のとおりです。
 

前述の米供給管理協会が、非製造業約370社の購買担当役員に1か月前と比べて、事業活動、新規受注、雇用、入荷遅延の4項目についてアンケート調査をもとにした指数です。
同じく景気転換の先行指標といわれています。

アメリカ経済は、構造的にサービス産業の比重が増しているので、重要性の高い指標とされています。製造業景況指数同様、５０％が景気拡大、縮小の境目とされています。

2019年1月7日ＩＳＭ非製造業景況指数発表時のドル/円1分足チャートです。

指数は57.6と、昨年７月以来の低水準で市場予想の中央値（58.5）も下回りました。
しかし前述の製造業景況指数と違い依然として健全な水準であることや、新規受注の項目では6か月ぶりの高水準であったこともあり、開示直後の足から上昇しています。
ただ、次の5分足では陰線（下落の足）となっています。

豪州の指標

ここまで米国の指標を中心に説明してきましたが、経済指標が開示される時間は、欧州、英国のもので日本時間の夕方以降（16時～19時）、アメリカのもので夜から夜中にかけて（22時～翌4時）が多いです。

日中にバイナリーオプションを取引される方、主婦の方などには活用しづらいケースもあるかと思います。
そこで、 日中でバイナリーオプションをする時の狙い方として、オーストラリアの経済指標を挙げたいと思います。

ただ、豪州の経済指標の場合、それほど重要とされていない経済指標でも大きく動くことが割とあるので、あえて個別のタイトルはつけていません。
豪州の経済指標で為替が変動しやすいのは、欧州、米国が参加していない商いの薄い時間帯であること、新たな材料の少ない時間帯であることなどが考えられます。

具体的な経済指標としては他国と同じく雇用統計、政策金利、CPIなどがありますが、それ以外でも住宅建設許可件数や貿易統計、小売売上高などで大きく動くこともあります。

これは1月11日の小売売上高の発表時の豪ドル/米ドルの1分足チャートです。
中央の赤線部分が発表直後の足です。内容は前月比プラス0.4％と、市場予想（0.3％）より若干よかったのですが、発表直後から10pips以上上昇して、次の1分足ですぐに反落しています。

バイナリーオプションに経済指標を使う方法

しつこいようですが経済指標の発表は相場に大きな影響を与えます。

予想がつかない時や強い根拠がない時は無理なエントリーはせず、相場が落ち着いてから取引をする方が安心です。

避けることなく活用したい人は経済指標の使い方を覚えて下さい。

予想値と前回の結果を確認する

経済指標が発表される前は予想値が発表されます。

どこの会社の経済指標カレンダーでもいいので、事前の予想値と前回の結果を確認してみてください。

予想値が前回の結果よりも良くなっている時は、対象国の通貨は買われやすくなります。

反対に予想値が前回の結果よりも悪くなっている時は、対象国の通貨は売られやすくなると判断してください。

例えばアメリカの経済指標の結果が以下の通りになったとします。
 

予想の方が数値が高いので上昇傾向になるかと思えば、今回が25なので下降傾向になり予想と反対に動くのです。

これを失望売りが起こると言います。

シンプルに攻略はできますが、予想外の失望売り(失望買い)が起こる可能性があるので完璧な攻略とまでは言えません。

経済指標発表後の反発を見極める

経済指標が発表された後の反発狙いのエントリーも可能です。

タイミングは様々ですが相場は上昇や下落などの一定方向に動いた後に、今度は反対方向に動くという特徴をもっています。

相場の特徴を活かして、値動きが落ち着きつつあるポイントを狙いましょう。

上がりきったタイミング	Lowエントリー
下がりきったタイミング	Highエントリー

ただ、かなり影響力のある経済指標の場合は注意が必要です。

反発することなく形成されているトレンドが継続する可能性もあるので、反転のポイントが先になることも考えられます。

値動きをよく見て分析を行い判断してください。

経済指標を使ったバイナリーオプション取引の注意点

経済指標を使って取引の攻略は可能です。

あくまで私の考えですが、「 指標発表直後に大きく動いたら、その逆方向にエントリー」がバイナリーオプションでの経済指標を使った攻略法の基本かと思います。

基本を抑えつつ注意点に気をつけながら活用して下さい。

エントリーのタイミングは慎重に

エントリーのタイミングはとても重要です。

つまり、1分足2本目で入るか3本目まで待つか、あるいは次の5分足で入るか、ですが、これは指標のインパクトの強さ次第ですので臨機応変に対応するしかないと思います。

個人的には、1分足2本目までは様子を見て3本目で入るぐらいが適切と感じます。

エントリーする前に大きく反転してしまったら見送ること

バイナリーオプションでは、行くと思った方向に動いているのに乗り遅れてしまうとどうしても「惜しい」という気持ちが芽生えて追いかけてしまいがちです。

しかし、そこをこらえるメンタル管理がバイナリーオプション攻略には欠かせません。

大きな反発が起こってしまった場合は、 以降しばらく反発が起こらずにそのままの流れで相場が推移する可能性があるからです。

見逃した場合は無理に追いかけエントリーをするのはやめましょう。

値動きが早すぎてエントリーできない時も見送ること

バイナリーオプションで一番メジャーなハイローオーストラリア。

優良業者でも急激な価格変動時には「レートが更新されたため、約定できませんでした。」となって注文が入らないことがあります。

SNSなどの書き込みなどで「有利な条件で約定させないようにしている。」などというのを見かけることがあります。

でもどのバイナリーオプション業者を使っても価格変動の大きい時は注文が入りにくいです。

価格変動の大きな状況で無理にエントリーするのはやめましょう。
 

いずれにしても、約定しなかったのは「リスクを回避できてラッキー」と考えて様子を見るべきと思います。

 

バイナリーオプションの経済指標まとめ

以上、バイナリーオプションでの経済指標の重要性と、攻略のための活用法についてまとめましたが、基本的に経済指標を活用したエントリーはイレギュラーを狙う方法です。

そのため、ご自身の根拠のある手法がある方は敢えて指標で儲けようと思わず、ご自身のやり方に合致した時のみエントリーするのが正解かもしれません。

繰り返しになりますが、 バイナリーオプションにおいての一番の基本は、経済指標開示前はエントリーしないことです。

経済指標の値動きを見てエントリーするときも、状況を見極めて利益を重ねていきましょう。

この記事を書いた人
出身：大阪府 趣味：釣り・旅行 投資歴：10年 サイト管理人の田中国男です。 僕がBO初心者の時、詐欺業者に入金後、資金を持ち逃げされて悔しい思いをしました(泣） 以来、必死に勉強して徐々に勝率を上げ今では専業トレーダーに。 僕のような被害者を生まないために2015年、このサイトを立ち上げて有益な情報を発信しています！ さらに詳しいプロフィールはこちらに！