バイナリーオプションでマーチンが【通用しない】5個の理由とは!?
バイナリーオプションの⼿法として、マーチンゲール法(以下マーチン)があります。
取引で負けたら次のエントリーの掛け金を倍にする取引手法ですが、本来はギャンブルの手法なので不安に思っているトレーダーも多いです。
「マーチンって本当に勝てるの?」
「口座凍結や利益没収のリスクはないの?」
よく分からないままバイナリーオプションでマーチンを使ってはいけません。
マーチンがどんな手法なのか・リスクはあるのか・メリットはあるのかを解説するので、納得したうえで取引をしましょう。
ギャンブルの手法をバイナリーオプションに使うんですか!?
おすすめしている訳ではありません。まずはマーチンについてじっくり学んで下さい。
マーチンとは
マーチンは正式にはマーチンゲール法と言います。
カジノでは勝率50%・配当2倍のゲームで使われることが多い手法で、理論上では必勝と言われている攻略法です。
マーチンを簡単に説明すると、「負けたら次の取引でエントリー⾦額を倍にする」という⼿法です。
最後のエントリーで勝ったら、今まで負けた⾦額を回収した上で利益を出すことができます。
投資資金に余裕がないとできない手法ですね
でもマーチンは口座凍結されるって噂も聞きましたが…
基本的に海外バイナリーオプションではマーチン禁止ではありません。
ただ、規約にはっきりと書かれていないだけであって、何度もマーチンを繰り返していると口座凍結される可能性はあります。
例えばハイローオーストラリアの規約を見て下さい。
7.3.いかなる理由によっても、(当社がブラックボックス取引、スキャルピングまたはその他の類似の取引手法と認定した場合を含みますが、それらに限りません)任意の注文の拒絶、制限、指示また注文指示を受けた後条件追加を行うことができます。
7.4.当社は、以下の場合に本注文を取り消すか変更することができます。
(c)お客様のアカウント上で「禁止行為」が行われたまたはお客様が「禁止行為」に参加または介入したとの疑念を当社が持った場合。出典:口座契約条件
マーチンゲールの記載はありませんが、ブラックボックス取引にマーチンが該当すると予想するトレーダーが多いです。
実際にマーチンで口座凍結になった例もあります。
口座凍結になると二度とそのバイナリーオプション業者では取引ができないので、マーチンを考えているならやめておいた方がいいでしょう。
マーチンゲールのやり方
例えば、次のような場合を想定してみるとわかりやすいです。
1回⽬に10,000円でエントリーして負けたとします。そして次にエントリーする時に、前の⾦額の倍額の20,000円でエントリーして勝ったとします。
その場合、取引は以下のような結果になります。(ペイアウト率は1.8倍とします。)
エントリー数 | 掛け金 | 勝敗 | ペイアウト |
---|---|---|---|
1回目 | 10,000円 | ✕ | 0円 |
2回目 | 20,000円 | ◯ | 36,000円 |
合計 | 30,000円 | 36,000円 |
上の表を⾒ればわかるように30,000円のエントリー⾦額で36,000円のペイアウトがあるので、6,000 円の利益を出すことができています。
負けても最後に利益が出るのね!
このようにマーチンでは、2回⽬で1回⽬の負けを回収して、最終的に利益をすことができます。
今の例はわかりやすいように1回しかマーチンを使っていませんが、2回⽬に負けたら3回⽬は4万円、3回⽬に負けたら8万円と⾦額を倍に増やします。
勝つことができれば、最終的に利益を出すことが可能な⼿法です。
理論的には間違ってないと思うわ!
確かに、間違っていることはないですね。海外バイナリーオプションのルールともマッチしてます。でも、見落としていることはありませんか?
マーチンゲールの勝率
マーチンゲールの勝率はどの程度あるのでしょうか。
バイナリーオプションの取引において、マーチンの勝率と負ける確率を計算してみました。
取引回数 | 勝率 | 負け確率 |
---|---|---|
1回 | 50% | 50% |
2回 | 75% | 25% |
3回 | 87% | 12% |
4回 | 94% | 6% |
5回 | 97% | 3% |
6回 | 98% | 2% |
7回 | 99.2% | 0.8% |
8回 | 99.6% | 0.4% |
9回 | 99.8% | 0.2% |
10回 | 99.9% | 0.09% |
バイナリーオプションでマーチンを使えば勝てそうに見えます。
でもすでに何度も取引を重ねているトレーダーなら分かると思いますが、連続して負けることも珍しくはないのがバイナリーオプションです。
数回でマーチンが成功することも当然あります。
でも10回までマーチンを重ねてもまったく勝てない時もあるので、必ずしも勝率通りになると思ってはいけません。
何回目の取引でも50%程度と思っておいた方がいいです
バイナリーオプションをマーチンで攻略できない理由
ここまで簡単にマーチンの説明をしました。すると、多くの初⼼者の⽅は、
「負けを取り返せるならマーチンをした⽅がいい!」
「マーチンは勝率が⾼くなるし最⾼!」
という考えになり、マーチンを使おうとします。
しかし、 意外なことにマーチンでバイナリーオプションは攻略できないのです。
バイナリーオプションとマーチンは相性が良さそうですが、この手法はおすすめできません。
その理由は5つほどあります。
マーチンが使えない理由
- 無限に近い資⾦が必要
- エントリー⾦額に上限がある
- 勝っても利益が少ない or マイナスになる
- 損失が⼤きくなる
- メンタル管理が難しい
マーチンでバイナリーオプションを攻略できない理由について、順番に解説していきます。
無限に近い資⾦が必要
まずバイナリーオプションでマーチンを⾏う場合、かなり⼤きい資⾦が必要になります。
その理由として、マーチンは負けるごとに倍の金額でエントリーをするので、回数が増えれば増えるほどエントリー⾦額が⼤きくなるからです。
そもそもマーチンは資金力のある人が使う手法です。
例えば1,000円でエントリーをして10連敗したとします。
負け | -1,000円 |
---|---|
2連敗 | -2,000円 |
3連敗 | -4,000円 |
4連敗 | -8,000円 |
5連敗 | -16,000円 |
6連敗 | -32,000円 |
7連敗 | -64,000円 |
8連敗 | -128,000円 |
9連敗 | -256,000円 |
10連敗 | -512,000円 |
なんと合計102万3千円の損失が出る計算になるのです。
数百万円を超える潤沢な投資資金を持っているトレーダーでない限り、途中でマーチンを諦めるしかなくなってしまいます。
負けの状態で辞めても当然負けのままで無意味です。
マーチンは続ける限り100%に近い確率で勝てる⼿法ではありますが、現実的にはそれ以前に資⾦が尽きてしまいます。
そして、一度でもマーチンを失敗すると、簡単には戻せないような大敗になってしますのです。
確かに、失敗したら最悪だわ!
無限にお金のある人なんていませんからね。個人レベルの資金力でマーチンは無謀です。
資金管理面でも、マーチンは絶対オススメできません。上の記事で資金管理術を紹介しているので、興味があれば読んでみてください。
エントリー⾦額に上限がある
バイナリーオプションにはエントリー⾦額に上限があります。
1回のエントリーで掛けることができる最大額が決められているので、連敗しているといずれマーチン不能になるのです。
ハイローオーストラリア | 200,000円 |
---|---|
ザオプション | 100,000円 |
ファイブスターズマーケッツ | 130,000円 |
ブビンガ | 10,000ドル(約140万) |
Bi-Winning | 200,000円 |
掛け金によってはすぐにマーチンができなくなる可能性もあります。
バイナリーオプションのシステム上、マーチンを永遠に繰り返すというのはかなり難しい仕組みなので期待はできません。
20万の掛け金になるまで続けること自体が危ないですけどね。
勝っても利益が少ない or マイナスになる
マーチンで勝って必ず利益が出るのはペイアウト率が2倍以上の時です。
しかし、バイナリーオプションのペイアウト率は1.80〜1.90倍の場合が多いです。
それは胴元であるバイナリーオプションの業者が利益を上げるために、ペイアウト率が2倍を上回らないように設定されているからです。
マーチンを続ければ続けるほど利益が少なくなっていきます。
回数によってはマイナスになる場合もあります。
以下はペイアウト率1.80倍で計算した場合の損益です。
マーチン数 | エントリー金額 | 利益 |
---|---|---|
0回 | 10,000円 | 8,000円 |
1回 | 20,000円 | 6,000円 |
3回 | 80,000円 | -6,000円 |
4回 | 160,000円 | -22,000円 |
表のように、 ペイアウト率が2倍を下回っていると、続ければ続けるほど利益が減り、最終的にマイナスになります。
このことからバイナリーオプションでマーチンを続けていると、資⾦が減っていくのがわかります。
ペイアウトに合わせて掛け金を2倍以上にしていくなら、マイナスにはなりません。おすすめできませんけどね。
損失が⼤きくなる
マーチンは勝てば今までの負けを⼀気に回収できる⼿法ではありますが、最終的に勝てない場合も確率的に存在します。
マーチンをして5回連続で勝てない確率は約3%です。
マーチンあり1万円で100回エントリーした場合、利益を計算すると約「470,000 円」。
それと同時に損失の⾦額は、「-930,000 円」になります。
このことからマーチンを続けると損失が⼤きくなるということがわかります。
現にマーチンの破産確率というものが出ており、恐ろしいことに 99%は破産するというデータがあります。
やっぱりリスクが高いのね!
マーチンは安全な手法と思っている人もいますが、まったく逆です。ハイリスク・ローリターンなんですよ。
メンタル管理が難しい
確かにマーチンは確率で⾒れば⾮常に優秀な⽅法ではありますが、負けた時の損失が⼤きくなるためメンタル管理が⾮常に⼤変です。
マーチンは⼀歩使い⽅を間違えれば、資⾦ショートし破産するという悲劇が待っています。
マーチンで負けが続くと、冷静な判断の妨げになり、ルールを守ることができず資⾦を溶かします。
そして多くの投資家は相場から退場していくのです。
3回位連続で負けたら狼狽しそう
掛け金を倍にしていくから、継続するのも勇気がいるんですよ。
逆マーチンなら攻略できる?
マーチンの他にも逆マーチンという手法も存在します。
ご紹介したマーチンゲールは負けた時に掛け金を倍にしましたが、逆マーチンゲールでは勝った時に掛け金を倍にするのです。
勝ち続けることで利益を最⼤化できる魅⼒的な⼿法です。
これなら勝てそう!?
そうとも言えません。
逆マーチンの難易度は高い
結論から⾔うと、これも初⼼者にとっては難易度が⾼いのであまりおすすめできません。
理由として、逆マーチンはどこで⽌めればいいのかが難しく判断しづらいからです。
逆マーチンのシュミレーションをしてみましょう。
取引は【ペイアウト率1.95倍・初回10,000円エントリー・10回エントリー】という条件で設定しています。
取引回数 | 結果 | 掛け金 | 損益 |
---|---|---|---|
1回 | 10,000円 | 勝ち | +9,500円 |
2回 | 20,000円 | 負け | -20,000円 |
3回 | 10,000円 | 負け | -10,000円 |
4回 | 10,000円 | 勝ち | +9,500円 |
5回 | 20,000円 | 勝ち | +19,000円 |
6回 | 40,000円 | 負け | -40,000円 |
7回 | 10,000円 | 勝ち | +9,500円 |
8回 | 20,000円 | 勝ち | +19,000円 |
9回 | 40,000円 | 勝ち | +38,000円 |
10回 | 80,000円 | 負け | -80,000円 |
なんと45,500円のマイナスになっています。
10回目の取引は80,000円もの大きなマイナスが出ているので、逆マーチンは一気に資金を失う怖さがあることが理解できたはずです。
3連勝すれば元⾦が4倍になりますが、4回⽬で負けてしまえば利益はゼロになります。
「ある程度勝ったところで⽌めればいいのでは?」と考える⼈もいるかもしれません。
確かに理論的にはそうなのですが、連勝していると⼈間は、「次も勝てる!」と欲が出てしまうため、なかなか⽌めることができません。
その結果負けて利益がゼロになってしまうのです。
このように、負けを繰り返しどんどん資⾦が減っていきますですので、逆マーチンは⾃分のメンタルを常にコントロールできる上級者向けの⼿法と⾔えます。
こっちのほうが難しそうね。
勝つとどうしても欲が出ますからね。逆マーチンはハイリスク・ハイリターンな手法です。
あと、余談ですがマーチンor逆マーチンを使ったら口座凍結するということはないです。稼ぎまくれば凍結するかもしれませんが、基本は無関係です。
リスク承知でマーチンをする場合
バイナリーオプションでのマーチンはしない方が良いです。
ルールを破ってしまうのももちろんですが、メンタルや資金管理に影響が出てしまうのでおすすめできません。
それでも自己責任でやるという人もいるでしょう。
リスク承知であれば他人がとやかく言うことではありませんが、できれば以下の3つのルールを守って取引をして少しでもリスク回避をして下さい。
マーチンのルール・マーチンの回数の上限を決める
・掛け金を低めに設定する
・ギャンブルトレードはしない
この3つを守るだけでも全然違います。
たったこれだけのルールも守れないという人は、資金を失うだけになってしまう可能性が高いのでマーチンはしないで下さい。
マーチンの回数上限を決める
無限マーチンでは損失のリスクがどんどん膨らみます。
そもそもバイナリーオプションでは負け続けること自体が問題なので、上限がないと恐ろしい結果になることも。
マーチンをするにしても上限を決めて、許容損失を設定しましょう。
資金量も人によって違うので上限にも差が出ます。参考までに負け回数と掛け金を表にしておきます。
0回 | 1倍 |
---|---|
1回 | 2倍 |
2回 | 4倍 |
3回 | 8倍 |
4回 | 16倍 |
5回 | 32倍 |
計算をしてどこまで損失が許容できるかチェックしてみて下さい。
もちろんただ上限を設定するだけじゃなく、決めた上限に達した時に取引をスパッとやめるメンタルも必要です。
まぁ今日はいいかってなったら意味ないですからね…
掛け金を低めに設定する
何度も言いますがバイナリーオプションでマーチンはおすすめしません。
ハイリスクすぎるので、できれば利用しているバイナリーオプションの最低取引額でエントリーをした方がいいほどです。
通常バイナリーオプションでは資金の1%~5%の掛け金が推奨されています。
でもマーチンゲールでは1%以下が理想。掛け金が高すぎると、最大掛け金まで一気に上り詰めて終了するリスクもあるからです。
取引のポイント・500~1,000円の最低掛け金でエントリー
・高額エントリーは絶対にしない
はっきり言ってマーチンを使わない方が勝率はいいはずです。
デモで普通に取引をした場合とマーチンで取引をした場合で、比べてみてもいいかもしれませんね。
ギャンブルトレードはしない
当たり前ですがギャンブルトレードはしてはいけません。
普通のバイナリーオプション取引でもギャンブル化させてしまう人がいますが、マーチンはよりギャンブル化しやすいです。
本来はギャンブルの手法ですからね
ムキになりやすい人やキレやすい人は要注意。
感情的になって思考が止まったままマーチンを続けてしまうと、負けに負けてすっからかんになる可能性が高いです。
楽に稼ごうと思わずに、コツコツ利益を積み上げるのが正解でしょう。
まとめ
マーチンとバイナリーオプションについて解説しました。
かなりハイリスクになってしまうので、マーチンは初⼼者や資⾦が少ない⼈にはおすすめできない⼿法です。
まずはリスクが低く、勝率が⾼い⼿法でエントリーしましょう。
ペイアウト率が1.8倍の場合、損益分岐点(損失と利益が等しくなる確率)は約55%です。つまり100回の取引のうち56回勝てば利益が出る計算になります。
勝率56%以上は少し相場の分析をすれば、すぐに到達することができる確率です。
まず勝率の⾼い⼿法で、マーチンを使⽤せず勝てるようにしましょう。そうすれば過度なリスクをとることなく、バイナリーオプションを攻略することができます。
マーチンはやらないほうがいいわね。
そうですね。管理人はそもそも掛け金を常に一定にすることをオススメしていますよ。
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